そもそも、運動神経が良いってどういうこと?
運動神経というのは、「自分の体を、自分の思いどおりに動かすときに使う神経(能力)のこと」です。
たとえば、道を歩いているときに、急にボールが自分に向かって飛んできたとします。
このときに、脳が、「危ない!」と思って、体がボールをよけるための動きをしますよね?
このように、自分の体を、自分で動かすときに使っている神経が、「運動神経」です。
そのため、「運動神経が良い」というのは、自分の体を、人よりも速く正確に動かすことができることを言います。
たとえば、運動神経が良ければ、もしボールが飛んできたときに、人よりも速く自分の体を動かして、よけることができますし、
無駄のないよけ方(正確に自分の体を動かす)ということが、できるようになります。
運動(スポーツ)というのは、自分の体を使って行うものです。
そして、自分の体を動かすためには、頭でその動きをするように考えたり、頭でその動きをイメージをしますよね?
自分の体を、自分の思いどおりに速く正確に動かすことができれば、自分の頭でイメージしたとおりに、
自分の体を動かすことができるため、スポーツの上達も早いですし、人よりも上手に行うことができるようになります。
だから、運動神経が良いと、スポーツを上手に行うことができる、ということですね。
運動神経と似たような言葉で、「反射神経」があります。
ただ、「反射神経」というのは、頭で考える前に、自分の体が動くことを言います。
たとえば、熱いものを手で触ってしまったときに、「これは熱いな!」と自分が考える前に、手を引っ込めていますよね?
頭で考えてから、体を動かしたら遅いので、、、このように反射的に動く神経のことを、「反射神経」と言います。
考えてから動いている「運動神経」と、考える前に動く「反射神経」は違うので、参考として知っておいてくださいね!
運動神経を良くする方法は?
運動神経を良くする方法で、最も効率が良い方法は、「小さいころに、いろいろな運動をすること」です。
運動神経というのは、「神経」であり、人間の神経が最も発達するのは、小さいころ(0歳くらいから5歳くらいまでの間)と言われています。
そのため、この時期に、いろいろな運動をしたり、五感(見る・聞く・嗅ぐ・味わう・触る)に刺激を与えることで、神経の性能が良くなります。
だから、小さいころに、「外に出て、太陽の下で、裸足で走り回る!」などの体験をすることが、とても大切ということですね。
ただ、神経の性能が最も良くなるのは小さいころですが、大人になってからでも、
自分の体を、自分の思いどおりに動かすことを意識すれば(練習をすれば)、運動はできるようになります。
たとえば、普段の生活で、自分の体を自分の思いどおりに動かすように、意識をしながら動くという形です。
また、たとえばサッカーが上手になりたい場合は、ただボールを蹴るだけでなく、蹴るときの動きや、
足がボールに触れるときの位置などを、常に意識しながらボールを蹴るようにします。
このように、自分の動きを意識することで、神経が刺激されて、運動神経は良くなりますよ。
ただ動いているのではなく、頭で考えながら、考えたとおりに自分の体を動かせるように意識をする、ということですね。
ちなみに、自分が運動をしているところを動画で撮って、自分で見てみると、分かりやすいです。
ほとんどの場合、自分のイメージしたとおりに、自分の体が動いていないはずです。
自分の体を、自分でイメージしたとおりに動かせるように、常に意識をしながら運動をすることが、運動ができるようになる秘訣になります。
運動神経に、筋力がプラスされることで、上手に運動ができる!
運動神経というのは、「自分の体を、自分の思いどおりに動かすときに使う神経(能力)のこと」です。
そのため、運動神経が良ければ、自分のイメージした動きは、かなりできるようになります。
ただ、運動神経が良かったとしても、スポーツが上手にできるとは限りません。
なぜなら、スポーツというのは、体の力(筋力)も必要になるからです。
たとえば、運動神経が良ければ、100m走で、「よーいドン!」の合図に、速く反応することはできますよ。
ただ、運動神経が良かったとしても、筋力が弱ければ、速く、強く体を動かすことができません。
そのため、運動神経が良い人でも、筋力がある人に、負けてしまいます。
同じように、たとえば、運動神経が良い人がボクシングをやったとしても、筋力が弱ければ、スピードが遅いし、パンチも弱くなってしまいます。
その結果、筋力がある人に、一発のパンチだけで倒されてしまうこともあります。
スポーツというのは、運動神経に、体の力(筋力)がプラスされることで、上手に行うことができるということですね。
さらに、人よりもスポーツができるアスリートは、自分の体を、自分の思いどおりに動かせるだけでなく、
そのスポーツで必要な筋力を鍛えているから、そのスポーツで人に負けないくらい、上手に行うことができるようになっています。
スポーツによって、必要な筋肉が異なるので、そのスポーツに必要な筋肉を鍛えることで、大きな結果を出すことができるということですね。
運動神経については、小さいころからの環境や生き方によって変わるため、「遺伝ではない」と言われています。
ただ、筋肉の性質については遺伝する(人によって生まれ持ったものがある)と言われています。
たとえば、小学生のときに、かけっこが速い子どもがいますよね?
あれは、「速筋」という、短時間に大きな力を発揮する筋肉が多いからです。
もちろん、「幼いころにたくさん走っていた」などの理由もあるかもしれませんよ。
ただ、小学生までであれば、みんな同じような育ち方をしているので、かけっこで大きく差がつくことはないはずですよね?
筋肉の性質は遺伝するため、短距離走に適した筋肉が多い子もいれば、「遅筋」という長距離走に適した筋肉が多い子もいる、ということです。
その後のトレーニングによって、筋肉は鍛えることができます。
でも、遺伝ではない運動神経と違って、筋肉の性質については、遺伝の要因もあるということを、知っておいてくださいね。
日本人が、ウサイン・ボルトと同じタイムで100m走を走ることができないのは、努力の差ではなく、筋肉の性質がそもそも違うからです。
運動ができるようになる方法!誰でも運動オンチは直せる
運動ができるようになる方法は、「運動神経+筋力」です。
もっと具体的にお伝えすると、「筋力がある自分の体を、自分の思いどおりに動かせることで、運動ができる!」ということです。
だから、運動ができるようになるためには、まず、「今の自分に何が足りていないのか」ということを、知ることが必要になります。
たとえば、筋力がなければ、いくら運動神経を良くしても、なかなか上手にできるようにはなりません。
そのため、筋力がない人は、まず、筋力を鍛えてあげる必要があります。
筋力を鍛える一番良い方法は、スポーツクラブのレッスンに参加したり、格闘技などのジムに通うこと(ボクシングなど)ですね。
私は、大学の4年間、スポーツクラブでアルバイトをしていましたけど、強制的に運動すること(レッスンをやること)が、
多くの人に会員さんにとって、最も効果がありました。
(逆に、筋トレを自分でやっても、続かないです…)
そして、筋力がついたら、その筋力のある自分の体を、自分の思いどおりに動かせるように、常に意識をしながら運動をします。
たとえば、野球でバットを振るときも、ただ筋肉の力で振るのではなく、自分のフォームや動きを意識しながら、バットを振るという形ですね。
ボールを投げるときも、ただ投げるのではなく、自分の動きを意識しながら、自分の体を動かしていきます。
自分の体を、自分の思いどおりに動かせるようにするためには、常に意識をしながら体を動かすことで、上達していきますよ。
あとは、頭を使いながら、トレーニングを続けていくだけです。
常に頭を使いながら考えることで、自分が行っているスポーツのコツやセンターピンが分かるようになるため、
人よりも速いスピードで、成長していくことができます。
これが、人よりも運動ができるようになる方法です。
スポーツというのは、自分の頭でイメージした動きを、自分でそのまま実現することができれば、けっこう上手にできるものです。
あとは、筋力の差によって、勝負が決まってくるので、ここでお伝えした、「運動ができるようになる方法」は、ぜひ実施してみてくださいね!