やりたいことが無いのは、普通のこと
「やりたいことが見つかりません」や「将来の夢がありません」という悩みを持っている人は、たくさんいると思います。
実際に、私もそうでした。
私は特技がなく、勉強もできなかったですし、考えることが嫌いだったので、特にやりたいものがなかったのですよね。
何をやっても人よりもできなくて、「これなら負けない!」というものも、ありませんでした。
でも、大人になってから分かったのですが、「やりたいことがない」というのは、普通のことだと思います。
この理由は、そもそも、「やったことがないから」です。
たとえば、世の中にはたくさんの仕事がありますけど、ほとんどの仕事は、やったことがないですよね?
やったことがないにもかかわらず、「私はこの仕事がやりたいです!」と言える方が、少数なのだと思います。
もちろん、学生のときにアルバイトをしたり、親がやっている仕事を見て、「将来この仕事をしたい!」と決めている人もいると思いますよ。
でも、やりたいことが決まっている人の方が、やはり少ないはずです。
ほとんどの人は、やりたいことがなく、「これなら人には負けない」という特技を持っていないというのが、事実なのだと思います。
やりたいことは、偶然見つかっているだけ
では、今、自分がやっていることは、なぜやっているのかというと、そのほとんどは偶然だと思います。
たとえば私は、小学2年生のときに、野球を始めました。
でもこれは、私が「野球をやりたい!」と言ったわけではありません。親の影響です。
親が草野球をやっていて、たまに家族で見に行っていた(小さいころによくグランドに遊びに行っていた)ので、私も野球を始めただけになります。
つまり、親が野球をやっていなければ、きっと野球をやっていなかったと思います。
また、親の影響ではなく、その時代で目立っているスポーツを見て、「自分もやってみたい!」と思った人もいるはずです。
たとえば、私が中学生のときに、サッカーのJリーグ(プロサッカーリーグ)が開幕して、その影響で、サッカー人気がすごかったです。
サッカー部に入る人も多かったですし、休み時間も、みんなでサッカーをやっていましたからね。
だから、自分が「やりたい!」と思ったことは、親や身近な人やテレビなどの影響によって、
偶然「やりたい!」と思っているだけということです。
もし、インドで生まれていたら、「クリケットをやりたい!」と思ったかもしれないし、
韓国に生まれていたら、「テコンドーをやりたい!」と思っていたかもしれないですからね。
そもそも、世の中のスポーツをすべて比較した結果、「自分はこれがやりたい!」と決めたわけではないのですから、
自分のやりたいことというのは、そのほとんどが、偶然によって決まっているということです。
また、これは仕事についても一緒で、世の中にはたくさんの仕事がありますけど、そのほとんどがやったことがない仕事であるため、
「どの仕事がやりたいのか?」と聞かれても、答えられないのが普通だと思います。
ちなみに、私が社会人になるときに、システムエンジニア関係の仕事を選んだ理由は、
大学生のときにやっていたアルバイト先で、たまたまパソコンに詳しい人がいたからです。
その人は、システムエンジニアの仕事をしていて、話を聞いていて、なんとなく「楽しそうだな」と思い、
私もシステムエンジニアの会社に就職しました。
もし、学生時代に、その人に出会っていなければ、私はきっと、システムエンジニアの仕事はやっていなかったと思います。
自分がやりたい仕事だったからシステムエンジニアになったわけではなく、他に興味のある仕事がなかったし、
そもそも特技もなかったので、消去法で、なんとなく興味を持ったシステムエンジニア関係の仕事に就いただけになります。
ほかにも、私の知り合いに自衛官がいるのですが、親が自衛官だったから、「自分も自衛官になった」と言っていました。
また、私の友達は、親が学校の先生をやっていたので、その友達も自然に「学校の先生を目指した」と言っていました。
最近の「小学生が将来なりたい職業ランキング」では、「ユーチューバー」が上位に入っていますけど、
これも、たまたま時代の流れでユーチューバーが目立っているから、「ユーチューバーになりたい」となったのだと思います。
このように、親や身近な人の影響、またテレビなどの影響によって、やりたいことが偶然に決まっている、ということです。
同じ人間であっても、違う環境や違う時代で育っていたら、きっと「やりたいこと」は、変わっているはずです。
やりたいことを見つける方法!
もちろん、偶然に決まった「やりたいこと」を実際にやってみて、好きになった人もいると思います。
また、小さいころからやっていて、今でもすごく好きで、続けている人もいるはずです。
でも、偶然に決まった「やりたいこと」なのですから、実際にやってみると、
「こんなはずじゃなかった」や「思っていたものと違う」ということも、よくある話です。
そして、自分がやりたいことだと思ってやったにもかかわらず、「こんなはずじゃなかった」や「思っていたものと違う」と思ったら、
次に、「じゃあ何をしよう…」、「やりたいことがない…」となってしまいますよね?
では、自分のやりたいことを、どうやって見つけたら良いかというと、
答えは、「自分でいろいろなものを、たくさん見るしかない」ということです。
やりたいことというのは、そのときの自分の環境や時代、自分が見たものや体験したことによって、偶然決まっています。
そのため、自分でいろいろなものを見て、自分でいろいろなことを体験することで、「やりたいこと」は見つかるようになります。
たとえば、やりたいことがなくて、やりたい仕事もなく、何の仕事をやったら良いか分からないという人は、
自分でいろいろな仕事を見たり、調べていく必要があります。
具体的には、本を読んだり、会社説明会に行ったり、就職活動を実際にやってみるということですね。
やりたいことがなかったとしても、自分で実際に動いて、いろいろなものを見て 体験することで、「やりたいこと」は見つかるようになります。
そして、もし「本当に自分がやりたいこと」が見つからなかったとしても、消去法で、
「ちょっと興味のあること」や「まぁやっても良いかな」くらいのことは、きっと見つかるはずですよ。
自分で実際に動いて、いろいろなものを見て、体験をしなければ、興味があるかどうかも分からないので、
やはり、自分でいろいろ見るしかないということです。
そして、ここからが重要なのですが、「ちょっと興味のあること」や「まぁやっても良いかな」と思ったことが見つかったら、
最初はできなくても、自分なりに一生懸命にやってみることが必要です。
なぜなら、世の中のほとんどのことは、できないとつまらないし、できると楽しくなってくるものだからです。
新しいことを始めたら、最初は覚えることばかりで、ミスもするし、うまくできなくて つまらないのですが、
自分が成長して、できるようになってくると、だんだんと楽しくなってくるのですよね。
私も、システムエンジニアの仕事は、「やりたい仕事」というわけではなく、ただ単に「なんとなく興味があったから」という程度でした。
そして、実際にやってみると、仕事時間も長いし、理不尽なこともたくさんあって、楽しくはなかったです。
でも、できるようになってくると、周りの目も変わってくるし、少しずつ楽しくなってくるものです。
大人になってから、また始めた野球も、最初は本当に下手でしたが、自分なりに一生懸命にやっていると、できるようになって楽しくなってきました。
当たり前ですが、打てないし、エラーばかりしていたら、どんなに好きなことだったとしても、楽しいとは思えないですよね。
でも、ホームランを打って、自分が活躍してチームが勝ったら、好きじゃなかったことだとしても、やっていて楽しくなってきます。
だから、「自分がやりたいことで、しかも得意なこと!」があれば良いのですが、それがなかったとしても、
「なんとなく興味があって、得意なこと」があれば、それはそれで楽しいものですよ。
そして、「得意なこと(自分ができること)」を見つけるためには、今、自分がやっていることを一生懸命にやらなければ、
得意になれるわけがないのですよね。
いろいろなものを見て、体験した結果、もし「やりたいこと」が見つからなかったとしても、
「ちょっと興味のあること」や「まぁやっても良いかな」と思うものを見つけたら、まずそれを一生懸命にやってみましょう。
一生懸命にやることで、できるようになり、だんだんと楽しくなっていきますよ!
「やりたいことが見つからない!将来の夢も希望もありません」のまとめ
「やりたいことが見つからない!将来の夢も希望もありません」のコンテンツは、いかがでしたでしょうか?
個人的な考えですが、「やりたいことがない」や「将来の夢がない」というのは、そんなに重要なことではないと思っています。
なぜなら、「自分のやりたいこと」というのは、偶然 見つかっていることがほとんどだからです。
若い子がなりたい職業の上位である「ユーチューバー」も、時代の流れで目立っているから「やりたい」と言っているだけで、
実際にやってみると、けっこう大変ですよ(笑)
それよりも大切なことは、「ちょっと興味のあること」や「まぁやっても良いかな」と思ったものが見つけて、
それが見つかったら、まず一生懸命にやってみる、ということです。
これがとても重要なことで、自分がやるべきことを一生懸命にやらなければ、自分に向いているかどうかも分かりませんし、得意にもならないからです。
もし、自分がやるべきことを一生懸命にやらなければ、「やっぱり俺には向いていなかった」、「自分にはこの才能がない」とすぐに諦めてしまい、
次にやることも、「これも俺には向いていなかった」、「この才能もなかった」となってしまうのですよね。
初めてやることは、できないのは当然です。
でも、自分なりに一生懸命にやっていれば、だんだんとできるようになってきます。
そして、できるようになってくると、本当にやりたいことではなかったとしても、楽しくなってくるものですよ。
でも、それでも、「自分がやりたいことも興味があることもない」という場合は、「お金を稼げることをやる」というのも、1つの方法だと思います。
たとえば、インターネットを使った副業をして、「お金を稼ぐ」ということですね。
お金は、生きていく上で必要なものになりますし、お金を得られると自由な時間が増えて、将来への不安も減るというメリットがあるからです。
私は現在、インターネットを使った仕事をやっていますけど、この仕事が、「自分が本当にやりたい仕事」というわけではありません。
でも、なんとなく興味があったので始めてみて、自分なりに一生懸命にやったら、得意にはなりました。
その結果、たくさんのお金を稼ぐことができるようになって、「楽しいわけじゃないけど、けっこう得意」という感じになりました。
そして得意なことだと、人にも認められるし、人も喜んでくれるし、お金も得られるので、そんなに悪い気持ちにはならないのですよね。
お金も、生きていくためには必要なものですし、お金が増えていくのは純粋に楽しいので、
「自分がやりたいことも興味があることもない」という人は、インターネットなどの副業で、収入を得られるように頑張るというのも、
1つの方法だと思いますよ。
「やりたいこと」というのは、偶然によって見つかっていることがほとんどですし、実際にやってみると、
「イメージしたものと違った」ということもあります。
でも、「自分が得意なこと」は、自分が本当にやりたいことではなかったとしても、人に認められて、人に喜んでもらい、
場合によってはたくさんのお金も得られるようになるので、「自分が得意なこと」を持つことの方が重要だと思っています。
そして、「自分が得意なこと」を持つためには、今、自分がやっていることを一生懸命にやることが必要になるので、
初めてやることは分からなくて大変ですけど、すぐに諦めずに、一生懸命にやっていくようにしましょう!
そうすれば、だんだんと得意になっていきますし、得意なものを持てば、自分に自信を持てるようになり、
けっこう楽しくなってくるので、これが人生を楽しく生きるための1つのコツかな、と思いました。