そもそも、「運動ができる」とはどういうこと?
「運動ができる」というのは、自分の体を、自分の思いどおりに動かすことができることを言います。
たとえば、4歳くらいの子どもであれば、片足立ちができたり、「ケンケンパ」ができたり、でんぐり返しができたり、などですね。
筋力がない子供でも、自分の体を自分の思いどおりに動かすことができれば、片足立ちや、でんぐり返しはできるようになります。
そして、自分の体を、自分の思いどおりに動かすときに使う神経が、「運動神経」です。
そのため、この運動神経を良くすることが、運動ができる子どもに育てるためのポイントになります。
なお、「神経」は体中に網の目のように張り巡らされていて、分かりやすく例えるなら、神経は「道路」です。
道路が走りやすければ、それだけ速いスピードで車(情報)が行き交うことができますし、道路が広ければ、それだけ多くの車(情報)が通れますよね?
神経の性能が良ければ、多くの情報を、速く正確にやり取りすることができるようになるため、
自分の体も、人よりも速く正確に動かすことができるようになります。
だから、運動ができる子どもに育てるためには、「神経の性能を良くすること(運動神経を良くすること)」が重要ということです。
運動神経を良くする方法は?
神経の発達は、5歳くらいまでに、だいたい80%が完成すると言われています。
そのため、運動神経が良い子に育てるためには、子どもが小さいときに、たくさん外に出て遊んだ方が良いです。
その理由は、外に出て遊ぶことで、いろいろな情報を五感で感じることができるからです。
たとえば、いろいろなものを見たり、音を聞いたり、土や草の臭いを嗅いだりなどですね。
外に出て、太陽の光や風を体で感じることで、神経が発達していきます。
そして、同じような動きだけをするのではなく、いろいろな動きをした方が良いです。
たとえば、歩いたり走ったりするだけでなく、登ったり、つかんだり、持ち上げたりなどです。
1つの動きだけをするよりも、いろいろな動きをした方が、神経の発達にプラスになります。
だから、運動ができる子どもに育てたいのであれば、子どもが小さいときに、親が子どもと一緒に外で遊ぶことが、一番良い方法だと思います。
私も、子どもと一緒に公園によく行きましたが、子どもはよく裸足になって遊んでいました。
「裸足で外で遊ぶ」というのは、神経の性能を良くするために、とても効果があったと思います。
あと、私が最も良いと思ったのが、「アスレチックで遊ぶこと」ですね。
アスレチックは、登ったり、くぐったり、つかんだりなど、いろいろな動きをするため、神経の発達には、本当に効果があったと思います。
神経の発達は、5歳くらいまでに、だいたい80%が完成すると言われているため、
子どもが小さいころに、外に出てたくさん遊ぶこと(五感で感じさせること)は、とても大切なことです。
さらに、神経というのは、運動神経だけではなく、脳にもたくさんの神経が通っています。
つまり、小さいころにいろいろな運動をすることで、脳の神経の発達にも良いということです。
脳の神経の性能が良ければ、多くの情報を、速く正確にやり取りすることができるため、「頭の回転が良い子」に育っていきます。
子どもに運動を好きになってもらう方法
運動ができる子どもに育てるには、小さいころに外でたくさん遊ぶこと(五感で感じさせること)が良いのですが、
子どもの性格は、その子によって異なります。
そのため、体を動かすことが好きな子もいれば、砂場遊びが好きな子もいるのですよね。
実際に、私の子ども(長男)は、遊具などで遊ぶことが好きでしたが、長女は砂場遊びや「おままごと」が好きでした。
もし、運動があまり好きではない(あまり興味を持っていない)場合は、無理に遊具などで遊ばせようとするのではなく、
子どもの好きなことをやらせた方が良いです。
無理に遊具で遊ばせたり、アスレチックに連れて行ったとしても、子どもは自分の好きなことをしたので、
子どもに任せて、親は一緒に遊んであげるだけで良いと思いますよ。
外で好きな遊びをさせて、親が一緒に遊んでいれば、きっと運動が好きな子どもに育つはずです。
あと、子どもが小学生になって、野球やサッカーなどのスポーツをやる子も、いると思います。
そのようなときに、親が子どもに対して、「こうやってやるんだよ!こう!」と、無理に教える人がいるのですが、、、これはあまりよくありません。
その理由は、子どもはつまらないことをやっても、上手にならないからです。
自分の体を、自分の思いどおりに動かそうと思っても、なかなかうまくできるものではありません。
たとえば、野球でボールを投げるフォームを、「こうやってやるんだよ!こう!」と教えられても、教えてもらったとおりのフォームにできないのですよね。
親から「なんでできないんだ!?」と、できないことを怒られても、つまらなくなるだけですし、
嫌々やって上手くなるわけがないので、「とにかく楽しくやること!」と意識して、やった方が良いと思います。
子どもは、楽しいことが好きですし、褒められるのが好きなので、スポーツを楽しみながら一緒に遊んで、
できたことを褒めてあげることが、運動が好きな子どもに育てるコツです。
スポーツで得られるものはとても多い!
もちろん、すべての人が、運動ができるようになった方が良いとは言いません。
ただ、運動で得られるメリットがたくさんあることは事実です。
たとえば、スポーツを行うことで、「礼儀」や「ルールを守ることの大切さ」を学ぶことができますし、
チームスポーツであれば、「コミュニケーション能力」や「協調性」なども学ぶことができます。
これらのことは、机の前で勉強をすることでも、知識としては得られるかもしれませんが、、、
実際に人と接しながら行った方が、より多くの知識と経験を得ることができるはずです。
また、スポーツで上達するためには、トレーニングが必要なのですが、トレーニングってけっこう辛いですよね。
その辛いトレーニングに耐えることで、「気持ちの強さ」も得ることができます。
実際に、社会人になってからも、過去にスポーツをやっていた社員の方が、心が折れづらい傾向があるようです。
そして、何よりも、スポーツが人よりもできると、楽しいのですよね。
「今までできなかったことが、できるようになる」というのは、とても楽しいことだし、
自分が上達して、チームが勝てば、たくさんの人が喜んでくれます。
スポーツというのは、多くの人が熱狂して、感動して、喜んでもらえる力があるので、
スポーツができるようになることで、人から褒められて、尊敬されて、喜んでもらうことができるようになります。
スポーツをすることで、人生で必要な多くのものを得ることができるので、できれば、スポーツはやった方が良いし、
スポーツができることで、デメリットになること(損をすること)はないはずです。
若いときは、スポーツができた方が楽しいし、年を取ってからは、スポーツをした方が健康に良いため、
子どもの将来のためにも、運動が好きな子どもに育てることは、良いことだと思いますよ!